説明
山町サコッシュ – 禅 – 2020-7月時点の新構成
- 本体+ボトム: X-PAC (防水生地) 70D〜210D (ボトムもSpectraからX-pacへ)
- ファスナー: YKK アクアガード
- ポケット:ストレッチメッシュ
- ポケット2: Fibermax64(今回ロットで最後)→ 以降X-pacへ切り替え予定
- ポケット3: コーデュラリップ (防水生地) → 別生地へ変更予定
- 糸: #30
- W26.5cm程度×H22cm程度×D6.5cm程度
- ショルダーベルト(20mm) 綾織テープ
- ショルダーコード:MTRダイニーマコード2.2(オリジナルダイニーマコード)
- 合計重量: 76g(70D品 -ショルダー含む全重量)
- 耐荷重:1kg以内(肩が痛い、食い込むなど使用上にて「負荷」を感じる場合には製品使用上キャパオーバーのため製品劣化を早めます。)
- ※構成部材は調達の関係で予告なく変更する場合がございます。
2018年以降多くのユーザーさんの元へと渡りました。
そしてよりシンプルにブラッシュアップした山町サコッシュとして生まれ変わりました。
初代からのユーザー様には本当に後押し頂き、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ネーミングを-禅シリーズ-とした理由ですが、禅という言葉だけだと「瞑想」、という結論が導き出されるそうです。以前は仕事帰りや近くのお寺で「禅」に取り組んでいた時期が有り、そこでの教えはこぞって、、、「禅は経験則で物事を考える事から一歩引いて、今一度実体験から体験・体得するという教えである」まさに今足りていない部分。。。
当時AppleのSteve Jobs氏が積極的に「禅」に取り組んでいたのもまだ新しく、、、実際に取り組んでみて気付いたこと。。。そんなところから今回の山町サコッシュはユーザーさんからフィードバックという体験を頂きながら、その一つ一つを吟味しユーザーさんと作り上げる新しい形。
長々となりましたが、それが – 禅シリーズ- のネーミングとなります。
山町サコッシュの時よりも軽く、モノが取りやすく、収納力も高く、肩の負担も前作より軽減する幅広2cmのショルダーテープ、フロントポケットの仕分け、可変性設けたDリング、兎に角ユーザービリティの向上を目指し基本:ベースを見直しました。メッセンジャーバッグのように使える「三点留」などは前作から引き継いでおります。そして凝った工業デザインというよりはシンプルさを残したMYOG(Make your own gear)感を残して。。。
※以下は初期サンプル画像です。
1: 収納力
これだけのものが、
入れすぎ(キャパオーバー)ですがメイン収納に収まります。
メインの開口部は前にガバッと開きやすく、ものが取り出しやすい。
*画像はサンプルです。
2: 内部キーフックとメイン気室
またメイン気室の左側には、、、
トライアングルDリングを採用しているので、鍵や財布など貴重品を取り付けておくことが可能です。
また、今回何度か仕切りポケットを内部に設けましたが、物を中に入れた際にポケットが中で潰れてしまい、そのポケットの仕分けが意味をなさないと思いました。また縫い付けの際、ポケットのセンターに縫い目をつけてしまうので防水性能的にも縫い目を減らしたかったのでここは今回思い切って削除しました。その分フロントのポケットを充実させました。
3: フロントストレッチポケット
フロントポケットはパワーストレッチを採用しております。
ペットボトルなどもサッと収納できます。またストレッチで伸びることから無駄なデッドスペースを産まない効率的なポケットです。只、ストレッチポケットはゴムと同様、外的要因で、枝に引っかかって破れたり、鋭利なモノを中に入れると避ける場合も御座います。また経年変化でゴムも伸びてしまいますので普段の取り扱い、山行での取り扱いにはご注意ください。
4: 仕切りポケット
またストレッチメッシュとコーデュラRIPの中間の仕切りになるパネル: Fibermax64。
画像は山と道のレインジャケットですが、フロントとのメッシュポケットとの仕切りにスナップボタンがありますので、ジャケットもこのように収納できたりしますし、秋冬などはグローブの格納、サングラスなども格納できます。
この仕切りが有ると無いとではかなりポケット機能の差が異なり今回採用しました。(*Fibermax64を採用しておりますが、今後X-pacへ変更も予定中)
5:ショルダーDリング
ショルダーテープは2cm幅へ、そして先端にはカラビナ風のDリングを採用しており、小物掛けにも出来ます。
6:3点留フック
3点留フックも引き継ぎ。
より3点留めのテンションが調整しやすくなりました。
7: フロント2ポケット(コーデュラリップ*画像はDCF)
また今作より、ご要望の多かったフロントの仕分けポケットを搭載。
コーデュラリップのポケットにはスマートフォン(iphone8~11はすっぽり収まります)が出し入れしやすく、その他、2~3つおりの財布、ハンカチ、ティッシュなど日常使いにも最適ですし、山では携行食などやゴミ入れにも使えます。*固定はされませんので、激しく動いたりすると中のモノが飛び出たりします。その場合にはメッシュポケットに移し替えるか、本体メイン収納へしっかり保管ください。
8: オリジナルダイニーマコード
日本のロープメーカー様に依頼して作成したMOUNTDOORオリジナルのダイニーマコードです。径はφ2.2mmで、今使用しているアジャスターパーツとも相性の良い太さに仕上げております。
白い模様になっていますがこれは反射糸になり、芯材にDyneemaが使用されております。
前作以上に完成度の高い新たなスタンダードの「山町サコッシュ-禅」、是非ご期待ください。
<製品注意点>
- ウルトラライト素材の防水生地を採用しておりますが、縫い目の防水処理を行っていないので完全防水ではありません。試験ではシャワーテストにて縫い目に当てると、ファスナー部の工数が多いのでこの部分が最初に水浸透が始まります。
- ストレッチポケット部は外的要因にはよわく、枝や尖ったものに引っかかりやすく、最悪の場合には破れる場合もあります。通常のゴムと同じように経年変化により少しずつ伸びる仕様となりますので、取り扱いに時にはご注意頂ければと存じます。箇所によっては修理にて交換も可能です。その際には別途お見積りとなりますので、お問い合わせフォームより依頼くださいませ。
- 使用上「負荷」の高い箇所、アジャストコード類も摩擦やひっかけによってホツレてくる消耗品となりますので、その場合には補修やユーザー様の使用頻度によってセミカスタムリペアにて対応可能です。
- 止水ジッパーも経年変化、使用頻度によってコーティングがはがれてきますのでご注意ください。また止水ジッパーも完全防水では無く、水滴も徐々に浸透しますので、その点ご理解の上お求めください。
- 防水生地ですが、内側のコーティングが経年変化による加水分解も御座います。
- ウルトラライト素材を使ったハンドメイド品の為、工業製品クラスの耐久度では御座いませんので、耐久面でのご満足いただけない場合も御座います。その他縫製面では縫い目や生地合わせズレなどが御座いますが、その部分を何卒ご考慮の上お求め頂ければ幸いです。ハンドメイド品としてお楽しみいただければ幸いです。*一部は協力工場縫製分も御座います。